適当にトリミングしてから縮小しています。クリックすると大きくなります。(たぶん)最近の写真はW=1500pxです。拡大表示するとぼやけます。

  

2017/11/06

11月第1週(2017.11.06)

あっという間に11月。チョウの姿も少なくなってきました。第1週目の様子です。
紅葉も進んでいます。
葉裏で休止するウラギンシジミ 午前中寒さで動けない。
産卵のため低空飛行のモンキチョウのメス
産卵中でもオスにちょっかい出されるとついつい後を追ってしまうメス
モンシロチョウのオスは畑を離れません。
メスを探して畑を飛び回るオスですが相手がいなくてモンキチョウのメスを追っかけています
めっきり少なくなったヤマトシジミはオオイヌノフグリで吸蜜
今年最後のウラナミシジミになりそう
キタテハは熟して落ちた柿の果樹を吸ってます。あとルリタテハとテングチョウを見かけた。
キアゲハの幼虫は脱皮した模様、でもまだ小さい。食料はあとわずか
N氏から教えていただいたイチモンジチョウの幼虫。様子がわかったので次からは自力で探せそう。
もうじき越冬卵探しの季節。その前に20mmリバースでマクロテスト。これはミヤマカラスシジミ
マクロテストその2 オナガシジミは高い枝についているので撮りづらい













2017/10/15

ヤマトシジミでネイチャーマクロフォト(2017.10.14)

 10月の声を聞くと次第にチョウの数も種類も減ってきますが、ヤマトシジミはまだまだ見ることができます。カタバミを食草としていることで人里や路傍、庭などにもカタバミさえ生えていればヤマトシジミは生きていけます。また、一年のうちで何回も世代を繰り返し、幼虫で越冬するのでこの時期でもいろんな生態を観察することができます。
 そんなヤマトシジミは絶好の撮影の練習台になってくれます。シジミチョウのような小型種は写真を撮るにも難易度は高いので、このチョウを完璧に思い通り撮れるようになれば格段にレベルアップできると信じています。
これから紹介する写真は9月から10月にかけて撮影したものです。

まずはオスとメスの成虫写真
ヤマトシジミ オス 翅表は全体に青い
ヤマトシジミ メス 翅表は全体に黒っぽいが青い鱗粉が現れることがしばしばある。
特にメスは青い鱗粉の入り方が様々なので、よく観察すると面白い。また、翅裏の模様も個体変異が多い種類でもあるので、珍しい模様を見つけることができるかもしれない。


【ピントの話】
 次の写真を見てもらおう。レンズはオリンパス60mmマクロで絞りはf8、ほぼ最短距離で撮っている。
 
上と下の写真を比べてみると、全体写真では違いがよく分からないが、部分拡大するとかなりピントが違うのがわかる。ブログ写真ならこの差はあまり気にならないが、プリントする場合はかなり差が出てしまう。
 マクロ撮影では被写界深度が非常に浅いので、シャッターを切るときにちょっと動いただけでこうなっちゃいます。
これを避けるには何枚も撮ること。連写することです。デジカメならダメな写真は捨てればいいのですから。

次に絞りの設定を変えてみる。
絞り設定とボケの変化
使ったレンズはウルトロン40mmf2+中間リング。上からf2開放、f4、f8の順。
f2はピントが甘い。しかもここまでピントを合わせるだけでやっとです。ボケは綺麗なんですけど。
f4はチョウの翅全体にピントがあって、ボケも良い。ただこれも10枚近く撮ってその中の1枚。失敗作の方が多くてピント合わせには神経を使います。
f8はピントは良いがボケはちょっと良くないか。ただ何回写しても大抵満足いくピント。1回のシャッターチャンスしかなければf8が確実。


【生態写真】

 ヤマトシジミはカタバミからそう離れた場所まで行かない。カタバミの咲く場所に腰を据えていればいろんな生態を観察できます。
オスの飛翔 低空飛行でメスを探しています
オスは低空飛行でメスを探します。
メスの飛翔 低空飛行で産卵のためカタバミを物色します。
オスは飛んでいる仲間を見つけるととりあえず追っかけます。相手がオスだとすぐやめます。
オスがメスを見つけました
運がいいと交尾が成立します。メスは交尾済みだと拒否します。
産卵は大抵葉の裏にします。
中には葉の表側に生むことも(白い点が卵)
カタバミの近くの違う葉っぱにも産んでありました。相当慌てて産んだみたい
これが卵の拡大写真(前玉外し+中間リングでX2で撮影してトリミング)
葉っぱの食べた後のあるカタバミを探すと幼虫がいます
これは終齢幼虫でしょう。
まだ10月中旬なのでカタバミが枯れるまではこんな写真が撮れそうです。飛翔写真から卵の写真まで、失敗しても撮り直しが効くヤマトシジミでした。



2017/09/12

秋の巡回開始 (2017.09.12)

チョウの世界はすでに秋モードに突入。
いつもの巡回状況です。

先日見つけたウラギンシジミの幼虫はいなくなってしまったが、新たに小さめの幼虫を発見。
アリが来ているが興味は幼虫が食って開けた穴の中にある様子。蜜を舐めに行っているのでしょう。
前回うまく撮れなかったクロツバメシジミの卵 20mmレンズリバースで撮影
卵を探していて偶然見つけたクロツバメシジミの蛹
普通は葉っぱの上で蛹化しないはずなので、かなりレア。

そういえば今年はゴイシシジミを見に行っていなかったと思いつき、いつものクマザサ帯へ足を伸ばしてみた。多分まだいるはずだ。もしいなくても卵か幼虫は撮れるだろう。
ゴイシシジミ
最盛期に比べると数は少ないが、チラホラ飛んでいる。
早速卵を探し始めるが、肝心のアブラムシが全然いない。林道沿いをくまなく探して行ってやっと1㎠ぐらいの小さなコロニーを見つけた。
これがゴイシシジミの卵 小さなコロニーに計5個見つけた。
まだ孵化まで行かない卵が小さなコロニーに5個とはかなり密度が高い。
ネットで文献を漁っていたらゴイシシジミの生態に関する論文があった。
それによると、夏に発生したゴイシシジミの幼虫はアブラムシを食べつくしてしまい、この時期には極端に減少するらしい。食糧不足で餓死する幼虫もいるようだ。その結果捕食者の幼虫が減ることと、越冬準備で幼虫がアブラムシを食べなくなることから、冬の到来までの間にアブラムシのコロニーは若干復活するらしい。
 丁度、そのアブラムシコロニーの少ない時に見に行ったということか。

クマザサの葉っぱを片っ端から裏返して見ていて、別の幼虫を見つけた。
ヒカゲチョウの幼虫。まだ15mm程度の大きさ。
正面から見ると結構かわいい顔をしている。

私はチョウの写真を撮るのが好きなのだが、ひょっとしてこういった観察の方がもっと好きなのかもしれない。


2017/09/11

チョウの楽園 (2017.09.11)

生物多様性という言葉がありますが、チョウで言えばその場所にどれくらいの種類がどれくらいの数がいるかということなんですね。
よりたくさんの種類がよりたくさんいることが「多様性が高い」ということになります。
 先日芝生の広がる近くの公園へ行ってみました。アルプス公園ではありません。
 ここでは年に2回ほど草刈りをするだけで、芝生のところには草丈は低いのですがアカツメクサやクローバーが生えています。そしてここにはその花の蜜を求めてたくさんのチョウが集まっています。

悠々と飛ぶキアゲハ
アカツメクサの蜜が大好物
蜜を吸っていたのはメス。そこへオスが背後から近づきます。
とっさにメスは飛び上がって逃げようとします。
しかしオスはモーレツにアタック。
オスは執拗にメスを追いかけ回します。
そうこうしているうちにもう1匹のオスがやってきました。
2匹のオスに挟まれて逃げ場を失うメス。
三つ巴の飛翔はしばらく続くのでした。
そんな追っかけっこがあちらこちらで起こるのでした。小高い場所の草地にはこうしてキアゲハがよく集まります。
こちらではミドリヒョウモンが危険を感じたのか交尾しながら飛ぼうとしています。
こっちでは交尾中のヤマトシジミに別のオスがちょっかいを出しています。
3匹のチョウが写っています。
ご覧の通り
この写真には5匹写っています。
わかりましたか?
ここはさながらチョウの楽園のようです。
希少種は大切に見守られ、保護の対象になりますが、こういった自然豊かな「多様性の高い」場所はめっきり減ってきてしまいました。