適当にトリミングしてから縮小しています。クリックすると大きくなります。(たぶん)最近の写真はW=1500pxです。拡大表示するとぼやけます。

  

2011/08/29

8/29 双蝶

今日の1枚
メスグロヒョウモン

ヒョウモンの仲間で夏休みが真っ先に明けたのはメスグロヒョウモンでした。
彼らは、暑い夏場にはどこかで休んでいるのか、涼しい高原へ避暑に出かけているのか、
里山には姿を現しません。

ところで、これほど雌と雄で姿の違う蝶も例を見ませんね。
交尾してますから同種であることは間違いありませんが。
メスグロヒョウモンという名前から、黒っぽい方が雌です。
雌の特徴がそのまま種名になってしまって、雄の立場がありません。
もっとも雄は普通のヒョウモン柄で、翅を開いていると他のヒョウモンと区別が付きにくいですが。

フジバカマが満開になる頃もっと沢山出てくるでしょう。


2011/08/28

8/28 里山巡回

今日の1枚

  ミヤマカラスアゲハ

今日見かけた蝶

アゲハチョウ ・ キアゲハ ・ カラスアゲハ(多い) ・ ミヤマカラスアゲハ(多い)
クロアゲハ ・ オナガアゲハ ・ ジャコウアゲハ

モンシロチョウ ・ スジグロシロチョウ(多い) ・ モンキチョウ ・ キチョウ(キタキチョウ)

ウラギンシジミ ・ ゴイシシジミ ・ ベニシジミ ・ ヤマトシジミ ・ ツバメシジミ
ルリシジミ ・ ミヤマシジミ

ヒメアカタテハ ・ キベリタテハ ・ エルタテハ ・ オオムラサキ ・ コムラサキ
イチモンジチョウ ・ コミスジ ・ クジャクチョウ ・ メスグロヒョウモン ・ サカハチチョウ

ヒメウラナミジャノメ ・ コジャノメ ・ ヒメジャノメ ・ ジャノメチョウ(多い)
クロヒカゲ ・ ヒカゲチョウ ・ ヒメキマダラヒカゲ

イチモンジセセリ ・ オオチャバネセセリ

以上37種類。

中でもダントツ多かったのはアゲハチョウの仲間。
里山では今の時期咲いている花が少なくて、クサギの花だけが最盛期です。
そこに集まるのが、黒系のアゲハチョウ達でした。


2011/08/27

8/27 おひさま

久しぶりの晴れ間でしたね。
写真を撮りたくてウズウズしてました。
きょうの1枚

おひさまとコミスジ
クリックするといつもより大きくなります。(1200×1800)



2011/08/23

8/23 スーパーマクロレンズ (改造マクロ VS 50mmマクロ)

改造マクロの明るさの検証が目的でしたが、結論として、フィールドでの検証でははっきりわかりませんでした。
今回も手持ち撮影でしたので、撮影条件を可能な限り合わせようとしましたが、完璧ではなく、微妙な差しか出なかったのです。

代りにといってはなんですが、改造マクロと50ミリマクロレンズの写真比較をアップします。


ここで、EF-50mmF2.5コンパクトマクロの説明をちょっとします。

このレンズは通常のマクロレンズと同じく接写から無限遠まで撮れるレンズですが、単体では0.5倍までの撮影しかできません。 それでコンパクトマクロというのかもしれませんが、等倍まで写すためにはライフサイズコンバーターという専用のコンバーターが必要です。
レンズとカメラの間に入れて使うんですが、これを入れると焦点距離が70ミリ、開放F値がF3.5になります。 
つまりは1.4倍の専用テレコンバーターです。
ちなみにこのライフサイズコンバーターをほかのレンズで使うとエラーが出てシャッターが切れません。
かなり古い設計なので、インナーフォーカス、IS、USM、フルタイムマニュアルなんていう機能は一切ありません。
本体にあるのはAF-MFのスイッチとピントリングだけです。このAFはよく迷って、行ったり来たりジーコ、ジーコと音を立てます。
なので、接写の場合はほとんどマニュアルフォーカスで合わせます。

例によってモデルはヤマトシジミです。ノートリミングで縮小です。
改造マクロ(35mm側)   f6.7、1/350、ISO1600

EF50mmF2.5コンパクトマクロ+ライフサイズコンバーター  f6.7、1/180、ISO1600
改造マクロの方は撮影角度がちょっと斜めになってしまって、後翅の外側がぼけています。
これはレンズのせいではありません。
改造マクロのほうが、若干コントラストが高いでしょうか。
シャープさは同じにみえます。

ついでに

50mmマクロ VS ウルトロン40ミリ

別の場所で別のヤマトシジミ
50ミリマクロはコンバーター無し
ウルトロンはエクステンションチューブ12ミリを付けての接写です。
どちらも大きさを同じくらいになるようにトリミングしてから縮小しています。
EF50mmF2.5コンパクトマクロ  f5.6、1/350、ISO1600

フォクトレンダー ウルトロン40mmF2+エクステンションチューブ12mm  f5.6、1/1000、ISO1600

シャープさは50ミリの方が勝っていますが、全体の雰囲気はウルトロンも良い感じです。

さすがにマクロレンズを謳っているだけあって50mmコンパクトマクロの接写の解像度は
優秀です。しかし、改造レンズもそれに引けを取らずにがんばっています。
使わなくなったレンズがタダで再生して、純正マクロ並の描写力というのは、ある意味凄いことだと思います。
それからライブビュー撮影では意外にも改造レンズの方が使い易かったことを付け加えておきましょう。

2011/08/19

8/19 スーパーマクロ:ズームレンズの前玉外し(フィールド実践編)

6/21のスーパーマクロ ズームレンズの前玉外しで紹介したEF35-70F3.5-4.5ですが、面白がって改造した(壊した)のはいいけど、あれ以来使っていなかったので実際にフィールドで使ってみました。


まずは花のクローズアップから

ムラサキシキブの花 1/750、f8、ISO800
  シモツケの花 1/350、f11、ISO1600
オミナエシの花 1/350、f8、ISO1600
  コスモスの花 1/500、f8、ISO1600

三脚をセットするのが結構面倒なので手持ち撮影です。さすがに普通に手持ち撮影では、カメラを持つ自分の動きと微風が邪魔をしてピントを合わせることが出来ません。
そこで普段はピントを合わせるために塞がっている左手ですが、いつものようにレンズに添えて親指と人差し指で花の柄をつまんでレンズの正面に持ってきました。
このレンズ、ピントの合う距離はレンズ先端から2cm程度なので花の持ち方を加減すればピント位置を調整できます。
ワーキングディスタンスの短さを逆に利用したワザです。
どれも小さな花が集まった花ですが、被写界深度が浅いので、ピントの合う範囲は限られます。



続いて昆虫に挑戦です。
カナブン 1/8、f8、ISO1600
クヌギの木にいたカナブンです。
さすがに暗くて高速シャッターは切れません。思い切ってレンズの先端を木に当ててブレないようにして、
ピントが合う位置へそーっと動かしました。
幸いカナブンは無機質な物体が現れても無関心のようで、逃げずにいてくれました。
こんな時はライブビューが便利です。撮影する実際の明るさで見えますから。
レンズ本体はかなり奥の方にあるので荒っぽく使っても光学系には影響はありません。
それに捨ててもいいかと思っていたレンズですから、外側が汚れても気になりません。


  イチモンジセセリ 1/1000、f11、ISO1600 
吸蜜中のイチモンジセセリは敏感で、近寄ると当然のごとく逃げてしまいます。
ピント位置がおおよそわかっているので、ノーファインダーで近づきつつ連写。
何度となく挑戦して偶然にもピントが合った奇跡の一枚です。



ヤマトシジミ 1/750、f8、ISO1600
夕暮れ近くでお休みタイムに入ったヤマトシジミは「私は蝶ではありません。ただの葉っぱです。」状態で、
近づいても逃げません。
こういう時にはゆっくりピントをあわせてシャッターを切ります。

  ヤマトシジミの翅の部分ピクセル等倍  
ピクセル等倍で900×600に翅の部分を切り出してみました。
鱗粉もなんとかわかります。




このレンズ、ピントの合っている部分の解像度はかなりのものです。
そして柔らかなボケ。
目的を持って被写体に臨めばかなりの表現力があるとみました。



ところで…等倍マクロがあればこんな事しなくても良いんじゃない?

そうかも。


【テクニカルノート】
・EOS7D+前玉はずし改造EF35-70f3.5-4.5
・絞り優先オートで適宜マイナス露出補正(白とび防止で)
・ノートリミングで900×600に縮小。(鱗粉の写真以外)
・若干の露出補正とノイズリダクションをかけています。
・補助光は使っていません。


※通常の昼間の明るさでしたが、ISO感度を1600まで上げているとはいえ等倍近い接写においてf8以上に絞ってもかなり速いシャッタースピードです。
(このf8は開放から2段分絞っているという意味になり、実際のf値ではありません。それとキャノンの場合は実絞値表示にはなりません)

正常なレンズだった時の開放F値は広角端でF3.5ですが、今回の改造レンズはかなり明るくなっているようです。
実際にどのくらい明るいかを機会があったら50mmマクロと比較してみたいと思います。


2011/08/16

8/16 夏の高原 2

本日はちょっと足を伸ばして普段撮れないチョウ達を見に出かけました。
ゴマシジミです。

あちらこちらで産卵中。

ベニヒカゲ フサフサ感を出すのが難しい。

飛翔写真はちっとしたミスからほとんど全滅。

ウスイロオナガシジミ  この時期にまだきれいな個体がいたとは。






2011/08/15

8/15 夏の高原

高原も夏真っ盛り。
ハクサンフウロやマルバタケブキが群落を作って咲き乱れています。
マツムシソウやヤナギランはちょっと少なめでしょうか。
ハクサンフウロの群落

マルバタケブキの花に来たアサギマダラ。ヒメアカタテハもいます。

クジャクチョウも集まっています。

午前中は天気が良く青空をバックにギンボシヒョウモン

これもギンボシヒョウモン

夏眠中のスジボソヤマキも。モンキチョウがちょっかい出してます。

キベリタテハも吸蜜に

毎度の飛翔写真。すばしっこくて1/1000でもブレてます。

定番のキアゲハ

風に乗って花から花へ



2011/08/13

8/13 里山公園通信

お盆です。
八王子から弟家族がやって来ました。
子守がてらにいつもの公園です。

子供は虫が好き。チョウ、バッタ、ダンゴムシ、カナヘビ、何でも捕まえようとします。
ちょっとしたミニ観察会となりました。

スジグロシロチョウも必死です。そう簡単には捕まりません。
巨大ショウリョウバッタを捕まえてご満悦で記念写真です。
古民家でしばし休憩。と、右側の壁に何か張り付いているのを発見。
アゲハモドキでありました。
飛んでいる姿はジャコウアゲハそっくりです。

他にもいろいろ見つけては喜んでいる子供達でした。
ちなみにキャッチ アンド リリースが我が家のルールであります。

花にカミキリ

セミは変な格好で交尾中?

キリギリスでしょうか

モノサシトンボも交尾中

盛りが過ぎたオオムラサキも健在。八王子では見たこと無いそうで。












2011/08/08

8/8 山で出会った動物たち(2010)

昨日のキツネもそうですが、昨年中は平日に山を歩く機会が多くいろんな動物たちと出会いました。

シマリス 2010.05.15
切通しの斜面に生える木の下に空洞があってそこを寝ぐらにしているのでしょうか。
シマリスがヒョコっと出てきました。
目と目が合うと微動だにしません。しばしニラメッコ状態が続いたあとこちらが体を動かしたときに、あわてる風もなく逃げていき、たまに立ち止まってはこちらを見ていました。


ニホンアナグマ 2010.06.30
人気のない遊歩道にて。
高さ40cmほどのクマザサが遊歩道の際まで生えていました。
そこをガサゴソ音を立てて進んで来ます。
このまま進めば遊歩道に出てくるぞ、と思いじーっと動かずに見守ることにしました。
この高さのクマザサですから、クマなんかじゃありません。たぶん危険な動物ではないでしょう。
と、そこへ顔を出したのがニホンアナグマでした。
「おっとどっこい」、とは言いませんでしたが慌てて元の草むらへ戻って行ったのでした。


カモシカ 2010.07.07
王ヶ鼻は高原の西端にある突き出した岩場で眺めの良い場所です。
松本の市街地を見下ろし、また北アルプスの山々や富士山がよく見えます。
この日も好天で眺めを満喫しようと向かったわけですが、そこにいたのが先客のカモシカでした。
人を恐れることもなくマイペースでしばしたたずんだあとタッタッタッと岩を渡って
草地へ移り草を食べていたのでありました。


カワセミ 2010.09.01
松本市内。
カワセミって人里離れた渓流をイメージしてましたが、こんな人工の流れにもやって来るんですね。
散歩のおじさんから「カワセミがいるよ」と声を掛けられ撮った写真です。


ホシガラス 2010.09.05
八方山付近にて。
かつて西穂の独標でも会いました。高い山が棲家のようです。
人を恐れず近寄ってきます。
何かを訴えるかのごとく私の正面でホバリング。
そのあと何処かへ飛んでいきました。


写真は撮らなかった(撮れなかった)シカ、サル、クマ(谷の向こう側でしたが)にも遭遇しました。
背丈ほどのクマザサが生い茂る山道で動物が動く時のガサガサ音がすると正体がわからずドキドキものです。
大抵は鳥だったり、ある時はネマガリダケを取りに来たおじさんだったりします。

【ご注意】

大抵の野生動物は人間が好きではありません。人の存在を察知すると向こうから逃げていきますが、突然に出会うと恐怖のあまり襲ってくるようです。子連れの場合も注意が必要です。カモシカでも子供が逃げるまでは親は逃げません。
最近野生動物と人との距離が短くなったのか被害のニュースをよく耳にします。
一人で山に入るときはそれなりの覚悟と準備が必要です。

「ツキノワグマによる人身被害を防ぐために」という長野県HPがありますから、参考にしてください。
www.pref.nagano.jp/rinmu/shinrin/04chojyu/04_kuma/01_jinshin/bear-zin.htm
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2011/08/07

8/7 ゴイシシジミなど

この土日、山は天気が不安定で青空が望めませんでした。
ましてや雨まで降り出す始末。ロケハンがてらに林道を徘徊した次第です。
林道脇のクマザサ林にはゴイシシジミ。
今は最盛期で多少の雨でもあちらこちらでチラチラと舞っています。
幼虫はクマザサにいるアブラムシを食べる肉食だそうです。かわいいチョウなのにねえ。
光線の具合が悪い林中での飛翔写真はむずかしい。

あちらこちらで追っかけっこ


オスがメスを誘ってます。

ちょっと脇道に入ったら狐がトンボとじゃれて遊んでました。シャッター音で気づかれて逃げてしまいましたが。
林道の道の状態、チョウの好きな花の咲き具合を確認して来週はいよいよ盆休み。
どこへ行こうか悩むところです。

おまけ
白樺にキノコ   こういうのを見つけるとつい撮りたくなってしまう。

ゲンノショウコ  この辺では白い花が多い。 緑にピンクは良く映えます。