適当にトリミングしてから縮小しています。クリックすると大きくなります。(たぶん)最近の写真はW=1500pxです。拡大表示するとぼやけます。

  

2012/01/29

レンズリバース で マクロ その2 越冬卵 (1/28)

電子接点連動レンズリバースマクロをまともに使えるように組んでみました。
こんな具合に接続します
中間リングに有る8コの接点にリード線をハンダ付けして内部から取り出し、前後の中間リングをコードで繋げます。
ボディ側の中間リングにはリバースリングを取り付け、そこにレンズを逆向きに取り付けます。
さらに逆になったレンズの先にもう一方の中間リングを取り付ければ完成です。
電気信号はコードで繋がれた中間リングを介してレンズの後ろから入って(逆付け状態なので先端になります)、
絞りがコントロール出来るようになります。
実際に繋げるとこうなります
写真のレンズはEF-S18-55USMで、4.5倍から等倍までの範囲で撮影できます。
ただし暗い、ピントリングがレンズ先端にあるので簡単に動いてしまう、ズームリングが回しにくい、
といった難点があります。このレンズの場合、AFスイッチは必ずOFFにしておかないとレンズが廻ってしまうので注意が必要です。


さて、天気の良い日曜日。実際にフィールドで使えるか試してみました。

レンズリバース18-55mm 37mm
レンズリバース18-55mm 27mm
レンズリバース18-55mm 18mm
ミドリシジミの越冬卵を撮ってみました。ノートリミングで縮小のみです。
広角になるにつれて拡大倍率が上がりますが、ピント合わせが困難になります。
ファインダーが暗いこともあってどうもピントが甘くなってしまいます。

ウルトロン40mmに付け替えて撮ってみると、
レンズリバース Ultron40mm
メスアカミドリシジミの越冬卵です。
こちらの方が倍率は低いですが、写りは良いようです。

ちなみに前玉はずし改造ズームマクロでは、
前玉はずし改造ズーム 70mm
Ultron40mmより若干倍率が低いですが、ほぼ同じくらいでしょうか。
使い勝手はこちらの方が格段に良いです。

レンズリバース撮影では50mmより広角レンズならば等倍以上の撮影が出来、広角になるほど倍率がアップします。ただし露出倍数がどんどん係ってきますから、明るいレンズが必要になります。
残念ながら明るい広角レンズの持ち合わせがないので、検証出来ませんが、28mmF1.8位のレンズがあれば、卵撮影の最強の武器になりそうです。

能書きはさておき、本日のほかの越冬卵写真です。
オオミドリシジミ  Ultron40mmリバース
オオミドリシジミは比較的低い位置に卵を産みます。これは股の裂け目にありますが、どうやって産み付けたのでしょうか。

ウラキンシジミ Ultron40mmリバース×1.4テレプラス

ウラキンシジミは木の裂け目や引っ込んだ場所に産み付けますが、写しやすい場所に産み付けられたのを発見。
ミズイロオナガシジミ  前玉外し改造ズームマクロ×1.4テレプラス
ミズイロオナガシジミの成虫は地味目ですが、卵はある意味派手。見ただけでミズイロオナガとわかります。美しい。

ミドリシジミ 前玉外し改造ズームマクロ70mm
ミドリシジミの卵を見つけたと聞いて半信半疑探したら、ありました。植樹された木だと思いますが、どこから来たのでしょう。


こちらの写真は適当にトリミングしてから縮小をかけています。

リバースマクロ、前玉外しズーム改造マクロといろいろ試してみましたが、
高倍率がほしい場合には、リバースマクロ、機動力では前玉はずしでしょうか。
前玉外しは手持ち撮影ができますが、リバースマクロはじっくり構えて撮る必要があります。
いずれにしてもワーキングディスタンスは短くライティングには苦労します。
もっと有効なリングライトが欲しくなります。

2012/01/22

冬の形 (1/22)

結構雪が降りましたね。
陽が出ないとモノトーンの世界が広がってます。
アルプス公園東駐車場より
雑木林もモノトーン 1本だけ枯葉を付けた木が。
モノトーンの世界で見つけたフラクタル図形っぽい形をいくつか。
オミナエシの枯れ枝
雑木 1

雑木 2

2012/01/20

レンズリバース で マクロ (1/20)

リバースリングというのがあります。
これはカメラにレンズを反転して取り付けられるリングですが、電気接点がありません。
デジカメでは、絞りをカメラとレンズが通信してコントロールしていますから、電気接点がないと、
絞りをコントロール出来ません。
ということは、開放絞りでのみ撮影できることになり、絞り込んで被写界深度を深くしようとしても
出来ないことになります。
これはマクロ撮影にとっては致命的であります。
レンズを改造してこの電気接点をつなげる方法は結構ネットで紹介されていますが、
改造出来るレンズをそう持っているわけでは無く試すわけにもいきません。

そこで考えたのは、電気接点付きのエクステンションチューブ(中間リング)を前後にかませて、
電気的に繋ぐ方法です。

機械的には
EOS7D-中間リング後-リバースリング-レンズ-中間リング前

電気的には
EOS7D-中間リング後-中間リング前-レンズ

という感じです。
中間リングの間は接続コードで繋ぎます。
これだと貴重なレンズを改造する必要もないしレンズを取り替えることも出来ます。(中間リングは改造します)
試験的に繋げてみたので格好は悪いです。
試運転は慎重に行います。 結線に不都合があるとカメラ、レンズがパーになることもありますから、
私はEOS Kiss Dで動作確認をしてからEOS7Dに装着しています。

さて、正常に動くことを確認してとりあえず試し撮りです。

まずウルトロン40mm
Ultron40mm F2.0
Ultron40mm F8.0
Ultron40mm F16.0
アザミの種ですが、絞りが正常に動いているのを確認。被写界深度が変化しているのがわかります。

Color Skopar 20mm F16
広角レンズになると倍率がアップします。 この場合3.7倍になっています。

さらに
AT-X107 10mm F8.0
フィッシュアイズームのAT-X107 10mm端では約9倍になります。
これはかなり使えそうです。

※ここでいう倍率はカメラのCMOSセンサーに元の被写体の大きさが何倍に写るかをいいます。
このデータを画面に表示したりプリントするとさらに拡大された画像になり、その倍率は異なります。

ところで、
マクロレンズで等倍撮影した場合、フルサイズでもAPS-Cでもセンサーに写る倍率は等倍であり、どちらも1ミリのものは1ミリで写ります。APS-Cは写る画像の範囲が狭くなって相対的に焦点距離が長くなる(1.6倍)だけです。  
1ミリのものが1.6ミリに写るわけではありません。(説明文がおかしかったのでちょっと修正しました。)







2012/01/15

越冬卵 2 (1/15)

冬の探蝶卵は続きます。
ミヤマカラスシジミ  クロウメモドキの枝
ミヤマカラスシジミは普通1コずつ卵を産みますが、これは同じ場所へたくさん産んでいます。
1匹が産んだのか、あるいは複数匹が同じ場所へ産んだのかどちらでしょうか。

メスアカミドリシジミ  サクラの枝の股
なかなか探しても見つからなかったメスアカミドリシジミの卵。
本日の目当てでもあったわけですが、ついに1コだけ見つけました。
ゼフの卵はヒゲヒゲまんじゅう型が多いんですが、これはタテヒダが目立つ卵です。


ミヤマシジミ  コマツナギの枝
メスアカ発見に気を良くしてミヤマシジミの卵探索へ。
ミヤマシジミはゼフィルスではありませんが、卵で冬を越すのは一緒です。
秋にたくさん飛んでいた場所なら簡単に見つかると思ったのが間違い。
狭い場所なのに、30分探してやっと見つけました。
ミドリシジミの仲間より小さめの卵で模様も複雑です。

2012/01/08

越冬卵 (1/8)

今年の正月は越冬卵の撮影に終始。
単純な真ん丸卵だったらこんなに興味も湧かないでしょうが、この越冬卵の造形美は何なんでしょう。
何もなく殺伐とした冬の雑木林の中で、たった1ミリ足らずの美しい卵を見つけるのは一種のお宝探しのような醍醐味があります。
ハヤシミドリシジミでしょうか    カシワの枝  
ダイセンシジミか?   カシワの冬芽の付け根  
コナラの冬芽 これは難しくてわかりません
アカシジミ(ウラナミアカシジミかも)    コナラの冬芽 

ミズイロオナガシジミ   なんとハンノキに産み付けられていました。楕円形でとげとげが大きめです。
ウラゴマダラシジミ    イボタノキの枝に何個かまとめて産み付けます。独特な形です
ウラキンシジミ   トネリコの木の裂け目に隠すように産み付けられています。


本格的な越冬卵探しは初心者、見つけたのは良いけれど、カシワやコナラなどに見られるゼフィルスの越冬卵は
良く似たものばかりで「おそらく」とか「たぶん」といったあまり使いたくない言葉でしか説明できません。

越冬卵の見ることのできるシーズンの終わりまでにどれだけ知識と経験を得ることができるでしょうか。

2012/01/04

スーパーマクロ Stacked lenses (1/4)

スーパーマクロにはズームレンズの前玉外しよりもっと簡単な方法があります。
それはレンズをスタッキングすること。
どうするかというとカメラに取付けた望遠系レンズの前にリバースして広角系レンズを取り付けるだけです。
フィルター径を変換するのにステップアップリングがありますが、この場合OMリングという両側オスねじを切ってあるリングを使います。
望遠系のレンズのフィルター径が52mm、広角系のフィルター径も52mmだとそのままOMリングだけでリバースして取付け完了です。
今回はプライマリーレンズをEF100mmマクロF2.8、リバースレンズをオリンパスOM50mmF1.4の組み合わせで使ってみました。(OM Zuiko50mmF1.4は初代マイ一眼レフのものです。)
こんな感じになります
庭の草を撮ってみましょう

上の写真のようなセッティングでこんな感じに写ります f32 1/10 ISO800
実は改造マクロより倍率はかなりアップしています。
それと同時に被写界深度も浅くなっているのでf32まで絞り込んでみました。

ゼフィルス越冬卵捜索隊で使えるでしょうか。
Stacked Lenses100mm+50mmR f16 1/45 ISO1600 ノートリミング
35-70Zoom改造マクロ f16 1/125 ISO800 ノートリミング
直径1mm程度のアカシジミの卵ですがこれだけ大きさが違います。
ただし露出は2絞り半分暗くなっています。
これはフィールドで撮影するのには厳しい数字です。(ピンぼけばかりで苦労しました。)
マクロ撮影では被写体ブレ、カメラの振動が最大の敵で、少しでもシャッタースピードを上げ、より低感度で絞って撮りたい。
stacked lensesは写りは良いんですが、それなりの頑丈な三脚と補助光装置が必要です。

ちなみに普段は改造マクロで撮った写真をトリミングしてこのようにしています。
ミヤマカラスシジミの卵   EOS7Dだと解像度が高く、トリミング耐性があるので拡大した方が楽。

☆ ☆ ☆


stacked lensesは前後レンズを自由に組み合わせることが出来ます。
組み合わせによって高倍率にもなりますし、等倍程度にすることも出来ます。
組み合わせのルールを簡単に列挙すると、

① ボディー側のレンズは100mm以上がよい。(長いほど高倍率、短いとケラレる)
② リバース側のレンズはボディー側より焦点距離が短いレンズを使う。
(短焦点ほど高倍率。ただしあまり短いとレンズすれすれにしかピントが合わない。)
③ レンズは明るいものほど使い易い
(両方のレンズの開放F値を足してF8以上になるとファインダーが暗くてピントが合わせづらくなる。)
④ リバースするレンズはフィルター枠で繋がっているので、メーカー問わずどんなレンズでも良い。

こんな所でしょうか。
ちなみに200mmF2.8+35mmF1.8なんて組み合わせだと6倍超まで可能なようです。(私はやってませんが)
手持ちレンズがいろいろあれば、組み合わせてみると楽しそうです。

2012/01/02

初里山巡回 (1/1)

元旦に初日の出を撮る人は沢山いるでしょうが、夕日を撮る人ってそんなにいないんじゃないか?
今年も里山巡回は欠かせません。
出発が午後になったおかげで、いつの間にやら夕日を拝める時間になってしまいました。
公園北Pにて  AT-X107 10mm
同じく北P付近より AT-X107 10mm

AT-X107 17mm
フィッシュアイってカメラの向きとトリミングの仕方でいろんな表現が出来るから面白いですね。

北Pにある大コナラの木
この大コナラの木、夏の夕暮れ時に樹上高くアカシジミが乱舞していたのを思い出しました。
近くの枝を探すと、

アカシジミの卵  改造マクロ
ありましたね、アカシジミの卵。この間見つけたのはカモフラージュが完璧でしたが、この卵は表面の模様が見えています。風雨にさらされて剥がれてしまったようです。


2012/01/01

A Happy New Year 2012 (1/1)

明けましておめでとうございます。
このブログをご覧になっていらっしゃる皆様方、今年もよろしく願います。

今年は辰の年。辰 → 龍  Dragon ときて  Dragonfly
何という短絡的な発想でしょう。



こんな感じで今年も写真をアップしていきますので、つきあってくださいね。