春の里山はいよいよ色彩豊かになってきましたね。
チョウ以外にもいろいろと撮りたくなります。
ただ景色を撮っていても芸がないので、ちょっとした実験もしたくなったりします。
ブログタイトルもネイチャーフォトの試験場ですから。
[ 深度合成写真 ]
|
オオイヌノフグリ 深度合成 |
|
ハコベ 深度合成 |
ハコベの花って小さいんですよね。直径5ミリもありません。
等倍位でマクロ撮影すると、ピントの合う範囲が浅くて、絞り込んでも花全体にピントを合わせることができません。
こんなときに試してみたのが、深度合成です。
ピントを花の後ろから順番にずらしながら合わせて何枚か撮ってから、パソコンソフトで合成します。
CombineZMという優秀な深度合成ソフトがあって、しかもフリーソフトです。
このソフトで合成するとピントの合った部分だけを合成して、一枚の写真にしてくれます。
レンズの絞り込みだけでは、この写真のようにはなりません。
残念なのは、めしべの柱頭が妙にピンボケだったりするのは、合成枚数をけちったからでしょうか。
|
紅梅に常念 深度合成 |
続いて深度合成を風景写真でやったらどうなるか。
これは70mm望遠で撮影した2枚の写真を合成しました。
紅梅にピントを合わせたもの、常念にピントを合わせたものです。
前景と背景が離れていて、中間に何もないのでうまく合成できています。
|
古民家と花 深度合成(失敗作) |
調子に乗ってレンズ先端2.5センチから無限遠までを深度合成。
連続的に続いている風景は、こまめにピントをずらしながら何枚も撮って合成しないと、ピントムラがでて、変な写真になってしまいます。複雑な絵柄も良くないかも。
[ 飛 翔 連 写 ]
|
テングチョウ (失敗作:3コマ合成) |
飛翔写真て失敗作のほうが多いんです。
この写真もブレとピンずれ失敗作ですが、テングチョウの飛立つところの連写3コマを合成しました。(普通の合成です)
この合成写真から何が分るでしょうか。
EOS7Dでの連写ですが、7Dは秒間7コマです(おおよそ)。
テングチョウの体長からみて2コマ目と3コマ目の移動距離は約30センチとすると、
1/7秒で30センチ。
ということはテングチョウの飛翔速度は時速7kmぐらい。(かなりアバウト)
というトリビアでした。
ちなみに時速7kmというのは、人が速足で歩くのと駆け足になる境目のスピードだそうで、
このスピードで歩くと、負荷が大きくてダイエット効果があるみたいです。
→チョウを追って歩くと健康に良い?
[普通に花の写真]
|
カタクリの群落 |
急斜面に群落を成すカタクリ。
カタクリの花ってこんな感じで咲いているのが自然でしょう。
これでチョウが吸蜜に来てくれていたらいい絵になるんですが、なかなかどうして、そううまくはいきません。
|
キバナノアマナ |
花の特徴と周りの情景も撮り込む。欲張りな画角は超広角の得意分野です。
変なゆがみが出ないように撮るのは難しかったりします。
|
最後にコスミレ |
里山で春に幅を利かせているのはタチツボスミレですが、これはコスミレ。
スミレというのは種類が多くて似ているものも多く、雑交種もあるので種の判別には
注意が必要です。
名前のわからないスミレの花を見つけたら、花の中心部と後ろに伸びている距の部分、
葉の形と葉の裏の色などが分るように撮ると図鑑で調べるとき非常に楽になります。
オーソドックスな撮り方ですが、種の判別には有効な撮り方です。
写真は前の日曜日撮影のものです。
撮った写真をいじり倒すのもまた楽しみのひとつ。(今頃アップ)
なんか今日は能書きが多いな。