今日もアルプスがよく見えました。天気の良い日は気持ちがいい。しかしなんという寒さか。日中でもマイナスじゃないか。
今日のお題は改造マクロの実力は如何ほどか、です。
伐採木で見つけたオナガシジミの卵の写真で比べてみましょう。
ノートリミングで縮小のみです。
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1ミリにも満たない白い点がオナガシジミの卵です。 |
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35-70前玉はずし改造マクロ+1.4Xテレプラス f16,1/30,ISO200 |
いつも使っている前玉はずし改造マクロです。70mm端で1.4倍テレプラスを付けてもこの大きさです。
コントラストと解像度はまずます。トリミング拡大しても画像の荒れは少なく、なんといっても手持ち撮影ができることが利点です。
手軽に使えて重宝してます。
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カラースコパー20mmレンズリバースでマクロ f11,1s,ISO200 |
解像度もかなり良く拡大率も高くなります。ただしファインダーは結構暗くなります。
シャッタースピード1秒では手持ち撮影は無理です。
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EF18-55レンズリバースでマクロ(18mm) f11,1.0s,ISO200 |
かつてのキットレンズのEF18-55ズームをリバース。18mmの位置で最大倍率になります。ズームなので拡大率の幅が広く55mmの位置では等倍までいきません。被写体によっては自由度が高いレンズといえるでしょう。
廉価版レンズでもこれだけ写ります。解像度はカラースコパーの方が上。
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AT-X107レンズリバース (14mm) f11,2.0s,ISO100 |
さらに禁断のAT-X107フィッシュアイズームのリバースです。
このレンズ、フィルター取り付け不可なんですが、レンズ本体一体のフードの内側に58φのフィルターねじが切ってあります。これで強引にリバース結合しちゃったわけです。
ただし、フード部分は横に切り欠きが有って結合した場合に光が入り込んでしまいます。
ここは、黒い布なんかで覆って使います。
イレギュラーな使い方ですが、拡大率は最強です。
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AT-X107レンズリバース (10mm) f8,0.7s,ISO200 |
10mm端ではここまで大きく写せますが、さすがに解像度が低くなってきます。
ファインダーで覗いたときに1ミリにも満たない卵がこの大きさで見えるのは圧巻です。
さすがに、これをトリミングしても細かなところまでは見えてきません。
レンズのリバースマクロは広角レンズほど拡大率がアップしますが、絞り込まないと被写界深度が浅いし、絞り込むとシャッタースピードも格段に遅くなります。ノイズ軽減の為にISO感度は低めに設定するとなおさらです。
今回の撮影では、三脚にマクロスライダー(カメラを前後に微動移動してピントを合わせるもの)、影取用にLEDライトを使用。
シャッターはリモートレリーズを使いました。(カメラのレリーズボタンを押すと振動でブレるため) 結構神経を使います。