適当にトリミングしてから縮小しています。クリックすると大きくなります。(たぶん)最近の写真はW=1500pxです。拡大表示するとぼやけます。

  

2013/07/29

植物記--高原の花編(7/28)

下界の暑さを避けて再び高原へ。
今回は久々に花撮りです。(チョウも撮ってますが)

このところシカの食害なのか花がめっぽう少なくなってしまいました。
電気柵の内と外では全然違います。困ったものです。
コウリンカ この花は沢山咲いています
ホソバノキソチドリ 草むらに咲くランの花
かつてはピンク色の花のテガタチドリが所構わず咲いていましたが、見当たりません。

イワキンバイ 岩場を好むバラ科の花
ヒメシャジン この花も岩場を好みます
ハクサンフウロ 高原の代表的な花 
ノアザミ かなり減ってきています
キク科の花は小さな合弁花が集まって一つの花をつくっていますが、その小さな花は、5枚の花びらが平面的にくっついた舌状花と筒状にくっついた筒状花があります。ヒマワリなんかは外周が舌状花、真ん中が筒状花ですが、アザミは全部筒状花です。
ちなみに、ノアザミの花の下の丸い部分(総苞片)はネバネバしています。
こちらはノハラアザミ さらに少なくなりました
アオヤギソウ ユリ科の花です
植物の名前を調べるとき花の形は重要なファクターです。
ユリ科の花は萼と花びらの区別がなくて同じ大きさ、形です。それで萼に相当するところを外花被、花びらに相当するところを内花被といいます。それぞれ3枚で計6枚。オニユリとかクルマユリなどユリ科の花は皆そうです。このアオヤギソウもユリ科なのでそうなってます。
花が茶色なのはシュロソウ
ウスユキソウ またの名をエーデルワイス 美しい名前です
トリアシショウマ こんな姿でユキノシタ科です
シシウド かつては人の背丈ほどの株がいくつも見られましたが、これも少なくなりました
花ばかり撮っていたフィルム時代とは高原も随分変わってきましたが、遊歩道脇を良く注意しながら歩いているとまだまだいろんな花が咲いています。






2013/07/22

昆虫記--高原編(7/21)

いやあ連日の猛暑。たまりませんね。
こういうときには高原が一番です。涼しい風が吹いていますから。7℃くらい違います。
ただし、日差しはきついので日焼けには要注意です。
コウリンカが咲き始めました。
今はギンボシヒョウモンだらけです。
草むらで面白い光景を見ました。
ヒメキマダラセセリの求愛行動です。
オスがメスの横にきてスリスリしています。

メスは翅をブルブルさせて交尾拒否体制です。そのときオスは後ろへ廻って・・・

ストローを伸ばしてメスの背中をツンツンしました。
それでも無視されたオスはしばらく飛び回ったあとに何処かへ行ってしまいました。
これは見たことのないパターンです。

ところで最近ガの写真が多くなってます。
カブトムシやチョウを探していると、つい目についてしまうのが「ガ」なんです。
チョウにはない色合いや形は別の美しさがあってついつい撮ってしまいます。
ただ、種類が多すぎて名前を調べるのが面倒です。
名前不明 純白の潔さ
アミメキハマキか? 逆に細かで派手な模様
シロモンクロノメイガ? イワトビペンギンのまゆ毛みたいな背中の鱗粉がおしゃれ
その造形美に引かれてしまいます。

ということで、
それじゃあ また

2013/07/21

夜の雑木林(7/20)

今日も仕事。
夜、子供と一緒に雑木林を見に行きました。
誰かが仕掛けたトラップにカブトムシが来ています。
大きなオスは食い気に、小さなオスは色気に走っているようです。

天然の樹液の方が好きそうです。ピントあま

樹液には◯◯◯シタバといったシタバ蛾の仲間もたくさん来ています。
赤いの

黄色いの

白いのはなかなか翅を開かないので横から
前翅はモロに蛾の模様ですが、後翅は原色系で実に綺麗です。

オオゾウムシなんかも 
コフキコガネはこの時期に良く灯火にやってきます。
お盆の頃までこの競演は続きそうです。

2013/07/16

派手目の蛾(7/13-14)

3連休の小出し写真です。
トラノオの花が咲く時期に昔ながらの草地に出現するのがこの蛾です。
ベニモンマダラ 見る角度で微妙に地色が変わります
最初に見たのは40年前。そして今でも同じ場所で見ることができるのは、奇跡に近いですね。ヒメジョンやアカツメクサなどの帰化植物に占領されていない草地はどんどん少なくなっています。そんな場所がまだあることが生き残っている理由でしょう。
原色の赤と青みがかった黒のコントラストが美しい蛾です。
後翅はほぼ真っ赤、そして腹も半分が赤。
ゆっくりと草むらを飛びます。
200mmで追いながらピントを合わせて撮れるスピードです。
最後に交尾シーン
長野県では準絶滅危惧種になっているようです。
いつまでも見ることができれば良いですね。

2013/07/15

夏の昆虫記(7/13-15)

徒然なるがままに3日間の写真をまとめてみる。
ノコギリクワガタ
メスを守るように覆い被さるノコギリクワガタのオス。
オオムラサキは樹液を吸いたいけれどノコギリクワガタを遠巻きに見るだけ。
決して近づこうとはしません。奴の獰猛さを知っているかのようです。

モンキチョウ
相変わらずオスはメスの前でディスプレイ中。後を追ってくるのを待っているようですが、メスの方は交尾拒否の尻尾上げ。あきらめずにひたすらアッピールするオスでした。

ホシミスジ
ホシミスジは植樹のユキヤナギなどを食樹としているので、公園など身近な場所に良くいます。ミスジチョウの仲間は人との関わりが多い種です。

シオヤアブ
交尾の最中ですが、獲物のミツバチを放しません。
シオヤアブは獰猛で自分より大きなトンボやセミまでも獲物にするそうです。

他のアブ
モンシロチョウも他のアブに捕まってしまいました。
昆虫界も熾烈な生存競争が繰り広げられています。

モモブトスカシバ だと思う
ハチのような体長1cm足らずのモモブトスカシバをクモが狙っています。
今時期はトラノオの花が最盛期です。
いろんなチョウやガなどが蜜を求めてやって来ます。
スキバホウジャク?
キマダラセセリ 最近よく見るようになりました。
メスグロヒョウモン(メス)光の具合で青くなります
アゲハ
キアゲハ
アゲハ、キアゲハともに夏型になってます。(黒い部分が発達します)
夏型と言えば、
トラフシジミも夏型
ミヤマカラスアゲハも
ネタは尽きませんが、この辺で最後にアサギマダラ。
アサギマダラが産卵中のようです
飛び去った後に葉っぱの裏を見るとありました。
これがアサギマダラの卵
シロチョウ科の卵にも似ています。