適当にトリミングしてから縮小しています。クリックすると大きくなります。(たぶん)最近の写真はW=1500pxです。拡大表示するとぼやけます。

  

2014/08/27

最近の蝶写真など(8/26)

 盆あたりからカラッと晴れる日が続きませんね。
 そうこうしているうちに秋っぽくなってきました。
小雨で撮影に出動したら、結構降ってきました。
スマホで雨雲レーダー画像を見ていたらあと1時間ほどで晴れるみたい。
これがかなり正確で、不安定な天気の時には役立ちます。
東屋で雨の止むのを待ちながら暇つぶし。
Amphipyra tripartita  (シロスジカラスヨトウ)
ふと見ると東屋の柱に止まってました。
知らない蛾の名前を調べるのは厄介で、科も判らない場合は図鑑を端から虱潰しに見ていかなければなりません。図鑑の最後の方だと全部みることになり悲惨です。


この日、スマホの情報どおり晴れてきました。
今が旬のクサギの花の下へ行くと、黒っぽいアゲハが次から次へとやってきます。
Papilio protenor(クロアゲハ)
Papilio macilentus(オナガアゲハ)
Papilio bianor ♂ (カラスアゲハ)
P. bianor ♀ (カラスアゲハ)
彼らは木の間をぬう様に飛ぶので翅がすぐ痛んできます。
ですからきれいな個体を見つけるのが大変です。

P. bianorなどが木の花の蜜を好むのに対して、P.makaonは草の花の蜜を好みます。
Papilio machaon(キアゲハ)。
P. machaon
原っぱで蜜を吸いに飛び廻るP. machaon(キアゲハ)。
こういった原っぱが少なくなってしまいました。
公園ではすぐに草を刈ってしまうため、こういったシーンを見ることはあまりありません。
さらには、ノアザミやヨツバヒヨドリといった自生していた野草も一緒に刈られてしまって、ここ3、4年でめっきり減ってしまいました。
かつてはヨツバヒヨドリに群がっていたParantica sita(アサギマダラ)なども今では見ることは稀です。

Byasa alcinous(ジャコウアゲハ)

自宅の庭にたまたま現れたB. alcinous(ジャコウアゲハ)。
街なかで見ることなどないチョウなのでこのところの強風で飛ばされてきたのかも。

☆ ☆ ☆

Everes argiades(ツバメシジミ)
E. argiades
小型種の飛翔写真は超広角で超接近で撮影するのが最近の手法ですが、100枚撮っても
まともなのが1枚あればいい方で、相変わらずピントは合わせにくく、しかもブレます。
もっともブレは飛んでる感じが伝わるので最近はむしろ良いかと思ってますが。

Pseudozizeeria maha ♀(ヤマトシジミ)
Pseudozizeeria maha ♀(ヤマトシジミ)がカタバミへ来て何やらソワソワしてます。
どうやら卵を産んだ模様。さっそくよく見てみるとありました。
P.maha  Egg(1)
P.maha  Egg(2)
産みたての卵はふっくらした饅頭型で黄色味がかっています。
すぐ横の葉っぱにあったしばらく時間が経った卵は今川焼のような形で色は白くなりす。
表面には他のヒメシジミ属と同じでディンプル模様があります。
この形でカタバミに生んであれば間違いなくP. mahaです。


別の日
交尾しているTongeia fischeri(クロツバメシジミ)を発見。と思ったらお邪魔虫1号がやってきました。
Tongeia fischeri(クロツバメシジミ)
そうこうしているうちにどんどん集まって来て辺りは♂だらけ。 
他にも♀はいるだろうになんでこのカップルに集まるのだろう。 
なかにはしっぽを伸ばしてまさしく横槍を入れようとするものまで。 
やがてあきらめてお邪魔虫は飛び去り、平穏が戻ったのでありました。 

また別の日
Taraka hamada(ゴイシシジミ)
8月の後半、7月の終わりごろ大量に発生していたT. hamadaですが、まだいました。


2014/08/17

Blue Bee (8/17)

雨ばかり降っていたお盆でしたね。
家の中でじっとしていられない性分で、雨が止んだ隙を狙って写真を撮りに出ます。
そんな天気ですからチョウなどそう飛んでいる訳がありませんが、道ばたの花に青いハチが来ているのを見つけました。
 Thyreus decorus 
Thyreus decorus  
Thyreus decorus  
とりあえず名前を調べる時にみるのが「見つけよう信州の昆虫たち」ですが、でてきません。Netで調べると「青いハチ」で検索すると簡単にでてきました。
Thyreus decorus (ルリモンハナバチ)というハチでした。
そうとこにでもいるハチではなさそうで、「幸せを呼ぶ蜂」なんだそうです。
いったいどういう幸運がやってくるでしょうか。

ところでこういう忙しなく飛回る虫を撮るのには、ピントを合わせてシャッターを切っていては間に合いませんから、広角マクロで置きピンで距離設定して、ノーファインダーで撮っています。その点10-17mmフィッシュアイズームは便利です。





産卵シーン(8/17)

日頃里山を歩いているとチョウの産卵シーンに出会う事がある。
こんなとき卵の写真も一緒に撮っておくと、何の卵か確実ですね。
Lethe sicelis (ヒカゲチョウ)
Lethe sicelis(卵)
クマザサに産卵中のLethe sicklesです。葉っぱを裏返すと球形の卵がありました。全く特徴がないので、卵だけ見つけても何の卵か悩むところでしょう。

Eurema mandarina(キチョウ(正確にはキタキチョウ(めんどくさいなあ)))
Eurema mandarina(卵)
シロチョウ科の卵はみんなこんな形。この卵には肉眼では見えないくらい細いタテ筋が入っています。

成虫の産卵シーンはアポランター90mm、卵はその90mmにウルトロン40mmをスタックさせて撮影。この2本のレンズは重宝します。





2014/08/14

夏の蛾(8/14)

チョウの写真を撮りにあちこち廻っている訳ですが、ついでに目についた蛾も撮っている訳で、今回はそんな蛾の写真です。チョウもガも同じ鱗翅目ですからそう違いはありませんが・・・。
[昼間に撮った蛾]
カシコスカシバ
以前にもアップしましたが、どうやらクヌギの木に産卵しているようです。

モモブトスカシバ
スカシバのなかま
トンボエダシャク
キシタギンモンウワバ
キスジホソマダラ
キンモンガ
イカリモンガ
ベニモンマダラ
ベニモンマダラ
マドガ お尻を向けているのはルリシジミですがマドガの小ささがわかります。
ヨツボシホソバ
ヒロバビロードガ 山中で見つけた時はそのドギツイ模様にドキッとしました
飛んでいるところを撮ったのはいいが、同定中
[夜撮った蛾]
カブトムシを見に行くと樹液に来ている蛾
カトカラのなかま
これもカトカラのなかま
キシタバのなかまはカトカラ属というのですが、なかなか翅を広げないので同定が難しいですね。

多分コスズメで良いと思う
こうして見ただけでも、種類が多いだけにチョウに比べて実に姿が多様です。
シロートの私では名前を調べるのも大変で、まずは図鑑で調べるのが常套手段ですが
まともな図鑑も無かったのでついに「原色日本蛾類図鑑」を買ってしまいました。
ちなみに保育社の書籍はまだ在庫分はオンラインストアで定価購入できます。